TRADROCK ”The B” by Char (2)

 「TRADROCK The B by Char」のクレジットにSong Selection : Tamio Okuda とある。選曲は奥田民生という事なのか?

 収録された7曲の内「Revolver」から3曲も選曲されている。「Rubber Soul」からは選ばれていない。だから何と言われると困るのだが、僕が新鮮な気持ちでこのアルバムを聴けたのはこの選曲のおかげだ。

 その「Revolver」からの「And Your Bird Can Sing」がCD の1曲目だ。昨年の夏によく聴いたMatthew Sweet & Susanna Hoffs もこの曲をカバーしていて、随分とカッコいいアレンジだと感心していたのだが、Char の方が数段カッコよかった。この曲を1曲目に持ってくるセンスがたまらない。

 そして極めつけは、同じ「Revolver」からの「Tomorrow Never Knows」。このCD の中で一番のお気に入りとなった曲だ。まさにChar にしか出来ないパフォーマンスだろう。非常に前衛的なこの曲をChar がどう料理したのか。ひたすらハードに、ひたすらヘヴィにである。さすがだと思う。