Michael Schenker Group

 某山下君の古今東西ロックの名盤10選の中に、リリースされたばかりのMichael Schenker Group の1st アルバムが含まれていた。

 当時ヘヴィメタルは好きじゃなかった。ヘビメタはガキの音楽だ。音楽の趣味でその人のセンスが問われる。自分はもう大人だ。思いっきり背伸びしたい18歳の僕は、ヘビメタなど聞いてはならないのだ。百歩譲って聞いていたとしても、その事実を決して他人に知られてはならない。

 真夏の軽井沢は若い女性が多い。僕のバイト先も例外ではない。ある日、ミニスカートとノースリーブのお姉さんのグループが、自転車を借りにやってきた。肌の露出が多いというだけでなく、全員がおそろしく綺麗だった。僕の心臓の鼓動は否が応でも高まった。そして事務的な会話の後、ひとりのお姉さんが、キミ、さっき何聞いてたのと言って、僕の首に下がっていたヘッドフォンを取り上げ自分の耳にかけた。よりによってMichael Schenker!

 そして言った。「ボク、スゴいね」。ボク?、ガキ扱いか!

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