村上龍 共生虫 2

 村上龍の「共生虫」、タイトルが薄気味悪いだけでなく、中身も薄気味悪い。まぁ、このタイトルで中身がさわやかだと逆に怒りますよね?

 8年間、部屋から一歩も出たことがないひきこもりのウエハラくんが主人公。ウエハラくんは、かつて祖父の病室で、死んでいく老人の口から這い出た、体長数メートルの共生虫に眼から侵入されます。ウエハラくんはそれ以来共生虫を自分の体内に宿しています。

 ある時、ネットで知った謎の集団インターバイオから、「共生虫を宿した者は、殺人・殺戮・自殺の権利を神から委ねられている」と告げられます。

 そしてその事でウエハラくんは覚醒していきます。しかも想像を遙かに超える凄まじい展開で。まさに龍さんのポイズンワールド炸裂。ドプュオェヒェ~。こ、この叫びナニ?