村上龍 共生虫

 今日から「共生虫」です。この 村上龍の「共生虫」、これほど好き嫌いがはっきりと別れる作品も珍しいんじゃないかな。まぁこれは龍さんの作品全般的に言える事かも知れませんが。

 だいたい「共生虫」なんていうおどろおどろしい薄気味悪いタイトルのせいで、世間一般の善良な皆さんの約半分は、本屋さんで本を手に取ることも無く、隣の棚の村上春樹を買ってしまうのです。

 共生虫は寄生虫から派生した龍さんの造語です。ですので辞書にも載ってません。共に生きる虫ですので、寄生虫が更に変異しパワーアップされたカンジで、オカルトなイメージですよね。って事で女性ウケはしません。若くて健康的な爽やかな女性には見向きもされず、そうでない若い女性にも、まずはキモ~イという反応でしょうか?

 ですがこの「共生虫」、実のところ傑作中の傑作です!