Pink Floyd / Echoes

 僕がロックに目覚めたのは中学1年。ネットが無い時代で、情報と言えば月刊誌ミュージック・ライフと、NHK-FM 渋谷陽一のヤングジョッキーくらいだった。特に渋谷陽一については勝手に師匠と決め込んでいた。

 僕のPink Floyd 初体験は「Echoes」。もちろん師匠の紹介である。しかし当時の僕がこの曲を理解する事はほとんど不可能だった。そもそも23分30秒もある曲なんて退屈以外の何者でもない。しかし師匠がPink Floyd を代表する曲だと紹介していた以上、理解不能でスルーするわけにもいかない。ダビングテープを何度も聴いては、なんとか理解に務めようとした。

 「Echoes」との格闘から25年程経った2001年、メンバーが制作に関わったPink Floyd 初のオールタイムベストがリリースされた。アルバムタイトルは「Echoes」。師匠が言ったとおり「Echoes」はPink Floyd の重要曲だ。

 Pink Floyd の2011年リマスターは全部で14タイトルもある。悩むところだが「Echoes」収録の「Meddle」は買おうと思う。