永遠の海岸。 村上龍 裏JMM Q:1295

Q:1295
 話題の「アベノミクス」を乱暴に要約すると、「国土強靱化のために公共投資を増やす」「マネーの供給量を増やして流動性を高める」ということになるかなと思います。これまでの金融・財政政策と比べてみて、「アベノミクス」のどこが新しいのでしょうか。

 このような公共投資は過去の自民党がさんざんやっていたし、金融緩和もここ10年以上ずっと続けている。ただしアベノミクスの中で唯一新しいと感じる事がひとつだけある。それはインフレターゲットだと思う。

 もっともインフレターゲットという考え方は新しくもなんでもないのだが、時の政権が口にしたのは初めて。その意味で画期的な事だと思う。

 インフレターゲットはずっと暴論だと云われていた。現在でも懐疑的な意見が多いと思う。よく聞くのが一度インフレになったら制御出来なくなるというもの。僕はそれがどうもピンとこない。僕は現在50歳で、自分のお金をそこそこ使えるようになった30歳以降はずっとデフレだった。なのでインフレになるという実感が全く持てない。政治家や専門家は何をそんなに恐れているのだろうか。インフレ大歓迎、インフレの世界を見せて欲しい。

 アベノミクスは禁断のインフレターゲットを採用した。見えない敵を恐れて何もしない20年を繰り返すよりも、リスクをとってトライする方がマシだと思う。

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