Joni Mitchell / Hejira

 Joni Mitchell の超激安10枚組ボックスを買ってから2ヶ月半が経つ。さすがに10枚ともなるとその全てを連続して聴く事はない。何となくランダムに選んだ1枚を、特に気負う事なくふっと聴いてみたりしている。

 昨日は息子達のテニス教室があったので、コートの傍らで息子達のプレーを眺めながら「Hejira」を聴いて待っていた。この時期のコートはおそろしく寒い。この寒さはとても音楽を楽しむような状況ではない。だが1曲目の「Coyote」が流れ出した途端、温かいものが身体の中をすっと通った気がした。

 アルバム「Hejira」の核となっているのは、Jaco Pastorius のベースだと思う。このぐにゃっとしたフレットレスベースの音がこのアルバムを代表している。実はフレットレスベースはそれほど好きではない。Japan のMick Karn を除けば、Jaco も含め好きなプレーヤーはいない。だが「Hejira」でのJaco はとてもイイと思う。楽曲がいい事もあるのだろうがとても好きだ!

 Joni Mitchell は、熱くならずともこれからも永く聴いていたい。