村上龍 vs 村上春樹 ウォーク・ドント・ラン 5

 「村上龍 vs 村上春樹 ウォーク・ドント・ラン」。この対談を読んで一番気持ち良いと感じたのは、村上春樹が「コインロッカー・ベイビーズ」を手放しで絶賛してくれた事です。村上龍ファンとして、これ程ウレシイ事はないですね。

 村上春樹曰く。「コインロッカー・ベイビーズを読んである種のショックを受けたって言ったけど、それはまずパワーに対するショックだと思うんです。少なくとも僕にはそういったパワーはないからね。だからコインロッカーを読んで面くらうというか、頭がぐらぐらするようなところがあったんだと思う。ちょうど、遊園地のコーヒーカップから降りた時のような。頭がグラッときたわけ。今もまだうまく立ち直れないでいる」。

 僕も最初、村上春樹とまったく同じように感じたんですよ。あのパワーに撃沈されちゃったんですよね。決して知ってはいけないような何かを、意図せず偶然知ってしまったようなうしろめたさ、それすら感じましたから。

 あの村上春樹が、今もまだうまく立ち直れないでいるとまで。

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