Emerson, Lake & Palmer / Pictures at an Exhibition 2

 Emerson, Lake & Palmer の「Pictures at an Exhibition」を、秘かに音楽室に隠し持っていた中学の時の担任の先生が、僕がその事をブログ記事に書いた2日後に亡くなった。62歳だった。逝くには若い年齢だ。

 その先生とは、卒業後にとりたてて親交があったわけではない。それなのにその訃報を友人から受け取った時、これでまた1つの時代が僕の中で閉じたという、哀しさとも懐かしさともとれない複雑な想いにかられた。

 僕は、Greg LakeもCarl Palmerも好きではない。でもKeith Emersonだけは本当に好きだ。プレイヤーとして上手いと思うし、センスも抜群だと思う。そしてなによりそのパフォーマンスに無条件でしびれてしまう。ハモンドオルガンを足で弾く、オルガン本体にナイフを突き刺す、あげくにオルガン自体を倒す。演奏されている曲の原曲はクラシックだ。僕はEmersonに最高のロックスピリットを感じずにはいられない。Emersonこそロックの神髄だ。

 担任の先生にEL&Pの感想を聞きそびれた。ご冥福を祈ります。