村上龍 イビサ Returns! 2

 村上龍「イビサ」、龍さん自身によるあとがきです。「タイトルになっているイビサは、スペインの小さな島の名前だが、イビサ島へ行ったって何もない。あなたはイビサで何も見つけることができない。イビサとは何か。その答えはこの小説の中にある」。この問いに答えてみようと思います。

 「イビサとは、立ち止まらない事」。ってのはどうでしょうか?

 旅に出る前、東京にいた時のマチコは精神科にいました。これは立ち止まっている状態です。僕は龍さんのあとがきにあるように、マチコが自分と向かい合うためにイビサ島を目指したとは必ずしも思ってないんですよ。何も考えることなく、ただ自身の生命力に突き動かされただけなんじゃないかと思うんですよね。彼女の生命力が、転がる石のように移動を続け、決して立ち止まらないという行為に現れたんじゃないかと思うんです。

 立ち止まらない事によってはじめて、生きる上で必要な何かが見えてくる。僕の感じた「イビサ」のメッセージは、限りなくポジティブなんです!

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