村上龍 トパーズ 6

 村上龍「トパーズ」。文体について書いておかなくちゃイケませんよね。この作品の文体の特徴は、句点が異様に少ない事です。読点だけで改行もせず、おそろしく長い文章を接続してくんですよ!

 あとがきによれば、龍さんのところに、精神分裂症だと一目でわかる、主語・述語が分裂し文章が永遠に終わらないかのように続く手紙が来るそうです。眩暈がするような文章だそうです。で、これを若い女性の語りを表現するのに参考にしたとのことです。クラクラする文体ってワケです。

 しかしこれはホントに効果的ですよ。読みづらいという一面もあるのかもしれませんが、これはもう慣れで簡単に克服できますし、何より彼女たちのキャラクターに、この文体が合ってるんですよね!

 今でこそこの文体は受け入れやすいんであって、刊行当時の1988年に読んでいたとすれば、かなりショッキングな文体だったんじゃないですかね。龍さんの文体をめぐる挑戦の先駆けとなった作品じゃないかな!

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