村上龍 日本経済に関する7年間の疑問 7

 村上龍「日本経済に関する7年間の疑問」。2001年3月26日「一括り」というエッセイで、フリーターという言葉を例に取り、一括りに出来ない層を一括りにする言葉が流通し定着しているのは、その事によって利益を受ける層が存在しているのだと、龍さんは指摘しています。

 又、多様化・変化に対応しようとしている人は曖昧なカテゴライズには関心が無く、多様化・変化に不安を持っている人は一括りにされる事を好むと。

 確かにフリーターという言葉は便利ですよね。定職に就いていなくても、なんでもかんでもフリーターだと言えば、周りはみんな納得しますもんね。一括りにされる事を好む人って、括られる事で自らの存在を認められたと錯覚してるんじゃないですかね。サラリーマンっていう括りで、絶対的安心感を得ている人達も沢山いるんでしょうね!

 僕なんてサラリーマンだっていう事だけで恥ずかしいですけどね。もっと言うと日本人っていう括りにされるだけで恥ずかしいです。すみません。