村上龍 愛と幻想のファシズム 3

 村上龍「愛と幻想のファシズム」は、その作品自体とは別なところで、どうしても注目されてしまう宿命を持った作品です。

 それは登場人物のトウジ、ゼロ、フルーツが、「コインロッカー・ベイビーズ」のキク、ハシ、アネモネの生まれ変わりであると龍さん自身が語ったからです。「コインロッカー・ベイビーズ」は、おそらく龍さんの作品の中では最も人気がある作品ですよね。ですので誰もが「愛と幻想のファシズム」にも期待してしまうのです。

 僕などはいまだに「コインロッカー・ベイビーズ」のエンディングの余韻に浸っているようなトコがありますので、「愛と幻想のファシズム」を読む手にも力が入りましたね。けんしょう炎には要注意!

 それとついでに書かせてもらうと、タイトル、カッコよすぎ。「愛」「幻想」「ファシズム」。どれも死語ですよね。ところが死語を繋げた後のこのカッコよさ。タイトルだけでも期待が持てますよね。かくしてまたまた読む手に力が入る。そしてけんしょう炎!

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