村上龍「トパーズ」の各短編に登場する主人公の女性達は、けっして美人などではなく、むしろその逆のタイプの女性ばかりです。
そして何故か、一様にモノ以下のヒドい扱いを受けてるんですよ。まぁSM嬢なのでPlayの一環ですよって言われればそれまでですが。それにしても、どのくらいヒドイかを書けないくらいヒドい扱いです。そしてそれは哀しい出来事のようでもあり、慣れ親しんだ楽しい事のようでもあり。
なんで彼女たちはSMに向かっていくんでしょうかね。そこに何かがあるからなんでしょうね。それとも彼女たちにはSMしかないのか?
彼女たちがSMの場を介して次なるアクションを起こしていく事はありません。つまりSMはSMのままなんですよ。ただSMがあって彼女たちの現在があり、彼女たちにも明日という日は必ず来て、そしてSMの日々が続いて。あれっ、何言ってんだろ。やっぱり「トパーズ」は苦手だぁ!