村上龍 オーディション (12)

 村上龍原作、三池崇史監督のホラー「オーディション」がハリウッドリメイク。

 このニュースから感じた事は、三池崇史監督より更にホラー色の強い、場合によってはスプラッター系に発展し、結局のところあまり怖くなかったという事にならなければいいがという点。ハリウッド版の「リング」や「呪怨」のように。

 ただ記事をよく読んでみると、三池監督の映画よりも村上龍の原作に近い内容になるという。これはどういう意味なのだろう。ハリウッドの製作者サイドは、村上龍の原作と三池監督の映画の相違を明確に把握している事になる。僕は原作は官能的で映画は猟奇的だと思っている。原作に近い内容にするというのなら、より官能的な方向に振ってくるのだろうか。いやそんな事はないだろう。ハリウッドなだけに猟奇的な部分を最大の売りにするのではないだろうか。SFX 満載のエンターテイメントに成り下がるのだけは勘弁して欲しい。原作のようなしっとりとした怖さを期待したい。

 いづれにしても、麻美のキャスティングですべてが決まると思う。