村上龍 ラブ&ポップ (15)

 映画「昭和歌謡大全集」で盛り上がった関係で、Wiki で松田龍平を調べていたら興味深い記述があった。松田龍平は浅野忠信を尊敬しており、映画「ラブ&ポップ」に大きな影響を受けたらしい。村上龍で繋がったわけだ。

 浅野忠信に関しては、今から20年以上も前に映画「新宿鮫」で知った。圧倒的な存在感があった。その後、岩井俊二の幾つかの映画も観たが、やはり異彩を放っていた。スゴイ俳優だと思う。「ラブ&ポップ」のキャプテンEO・浅野忠信も良かったが、敢えて云わせてもらうと「ラブ&ポップ」の存在感No.1 は浅野忠信でも仲間由紀恵でもなく、ウエハラ役の手塚とおるだと思う。

 ウエハラの個性は強烈だ。強烈すぎるが故に、ハマらないとリアリティがなくなると思う。手塚とおるのウエハラは最高だった。実際に居たら相当怖いと思うが、実際にこういう人いるよねと本当に思えてくるようなスゴイ演技だった。もしかすると演技じゃなくて地なのかと疑いたくなる程だ。

 ウエハラと云えば「共生虫」。「共生虫」も読みたくなった。忙しい。