村上龍 昭和歌謡大全集 (13)

 村上龍原作の映画、「昭和歌謡大全集」での松田龍平があまりにカッコ良かったのでふと思い出し、ドラマ「ハゲタカ」のDVD もついでに観てしまった。

 「ハゲタカ」は2007年の初回放送時に偶然目にして、と言っても第四話からだったのだが、それでも一挙に引き込まれて大好きになったドラマだ。すぐに原作も読み、DVDの全巻セットも買った。TVドラマをほとんど見ない僕が云うのもなんだが、古今東西すべてドラマの中で一番好きかもしれない。

 「ハゲタカ」の4人の主要登場人物のうち誰が一番好きか。普通は鷲津だろうし、年齢からすれば芝野が一番近い。でも僕はずっと松田龍平が演じる西野が気になって仕方なかった。鷲津も柴野も絶大な力を持っている。もちろん憧れるのはその両名である事に違いない。でも本当に圧倒的な窮地に追い込まれた時、その四方の壁をぶち破るのは西野なんじゃないだろうかと僕は思うのだ。そういう若さゆえの爆発力に、僕はどうしても魅了されてしまう。

 セスナから核爆弾を落とすような奴だ。だから西野に賭けたいと思う。