NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影

 長いロープを付けたロケットを宇宙に飛ばし、無事に地球に戻って来た。この時、ロープをたぐり寄せて回収する事が出来たなら、概ね宇宙は丸い。

 数学音痴の僕にはさっぱり意味不明だが、上記をポアンカレ予想と云うらしい。100年に渡り、誰一人解けなかったこの難問を解いた数学者がいて、NHKがそれをドキュメンタリー番組にし、後に書籍化もした。「100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影」というタイトルだ。

 僕は以前に番組も観ているのだが、こうして書籍も読んであらためて思う。これほど面白いドキュメンタリーはない。数学の持つ奥深さに魅せられるという点もあるが、それ以上にポアンカレ予想に翻弄される多くの数学者の人生があまりに壮絶で、一人一人の人生がまさにドラマそのものだからだ。

 ポアンカレ予想を解いたペレルマン博士は、天才なのか狂人なのか。幸せなのか不幸なのか。そういう単純な切り口でこのドキュメンタリーを語ってはいけないと思う。言葉に出来ないほど壮大なドラマだ。とにかく面白い。

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