Boston / Life, Love & Hope

 Boston の新譜「Life, Love & Hope」がリリースとなる。前作より11年ぶり。

 デビュー曲の超メガトン級大ヒット「More Than a Feeling」は、中学生の時に腐るほど聴いた。ちょうど高校受験の勉強中の身であり、家族に知られないよう密かにFM ラジオにかぶりつき、ロックばかりを漁っていた頃だ。今でもこの曲を聴くと当時の事を鮮明に思い出す。本当に名曲だと思う。

 Boston を称して産業ロックという人がいる。もちろん蔑んで言っているのだが、産業ロックとして呼ばれる事の多いJourney にしろ、Foreigner にしろ、僕はかなり大好きだ。というか、百歩譲ってJourney やForeigner が産業ロックだったとしてもBoston だけは大いに違うと思う。だいたい1976年にデビューして今年で37年目だというのに、今回の「Life, Love & Hope」がやっと6枚目のアルバム。こんなにスローペースでは産業として成り立たない。

 Boston は、永遠の音楽おたく・Tom Scholz による純粋な創作活動の軌跡に他ならず、Tom Scholz は売上や利益の事など何も考えてないと思う。