村上龍 オールド・テロリスト (21)

 村上春樹の新作が人気のため、Amazon で売り切れ状態だった文藝春秋12月号だが、地元の書店に立ち寄ってみたら普通に山積みされていた。僕の勘違いなのか。入手可能になってうれしいが、なんとなく拍子抜けだ。

 ところで村上春樹の新作のタイトルだが、「ドライブ・マイ・カー」だった。「ノルウェイの森」に続き、またしてもBeatles のアルバム「Rubber Soul」収録曲だ。村上春樹はBeatles の中で「Rubber Soul」が一番好きなのだろう。ちなみに僕もアルバム単位で云えば「Rubber Soul」が一番好きかもしれない。

 村上龍の「オールド・テロリスト」の方だが、ついに老人たちがどっさりと一同集合してしまった。こんなに元気な年寄りばかりが大勢いると、さすがに引く。そして主人公の関口は相変わらず情けない。関口と同年代の者として、耐え忍ぶ状況が続いている。何故、関口だけが老人たちから選ばれたのか?

 そろそろ関口の人選理由を種明かししてもらえないかなと思う。この老人たちがポンちゃん達と接点があれば俄然面白くなるのに!