村上龍 賢者は幸福ではなく信頼を選ぶ。

 村上龍の「すべての男は消耗品である。」シリーズの新作が刊行になった。タイトルは「賢者は幸福ではなく信頼を選ぶ。」で、Vol.13 になる。

 それにしても何というタイトルなのだろう。実はまだ未読なのだが、ちょっとあとがきを読んだところ、幸福になるのは簡単だが、信頼を得るのは難しいとある。つまりどのような境遇にあっても気の持ちようで誰でも幸福になれるが、信頼を得るには長きに渡る誠実なコミュニケーションが必要で、簡単には手に入らないという事らしい。うーん、なるほど確かにそうだ!

 僕自身、イロイロと小さな問題は勃発するがそれでも概ね幸福なのだろうと、最近しみじみ思ってみたりしていたのだが、そんな矢先に村上龍に頭を小突かれたような気分だ。幸福ではなく信頼を選べ。幸福である事に甘んじるなという事なのか。そういえば、趣味に生きると堕落する、仕事をせよ!の「無趣味のすすめ」もきつかった。村上龍の生き方はハードルは高い。

 村上龍がどんどんとストイックになっていると感じるのは僕だけ?