Bob Dylan / Another Self Portrait (1969–1971)

 Bob Dylan がThe Bootleg Series Vol. 10 として、「Another Self Portrait」をリリースする。1969年から1971年までのデモとアウトテイク集だ。

 実は最近、Dylanをよく聴いている。どうしてDylan なのか、自分でも分からない。例えば、Stones だと疲れてしまい、Beatles だと優しすぎると感じ、Zep だと音がデカすぎて、Pink Floyd だと寝てしまうような、そんな時はDylan がいいと思うのだが理解してもらえるだろうか?

 1970年にリリースされたオリジナルの方の「Self Portrait」は、Dylan の中でも一番聴かなかったアルバムだ。熱狂的ファンの間ではきちんと評価されているらしいのだが、僕のようにDylan に対してロック側からアプローチした俄ファンにとっては、アルバム全体が平和過ぎてつまらないと思う。もう少しDylan には暴れて欲しい。もっとも今あらためて聴くとどう感じるか分からないが。

 ところで「Another Self Portrait」のデラックス盤に、1969年のライヴが1枚付属する。実はそれが一番聴きたいのだが、さすがに値段が高くて買えない。