David Bowie / Aladdin Sane 40th Anniversary Edition

 1ヶ月程前の事だが、David Bowie の「Aladdin Sane」が40th Anniversary Edition で再発になった。アニバーサリーと謳っているのに目新しいものは何もなく、何のための再発なのか意味が分からない。(買ったけど)

 「Aladdin Sane」は前作「Ziggy Stardust」の延長線上にある作品で、参加ミュージシャンやら何やら皆同じ。この時期はMott the Hoople やLou Reed の傑作アルバムをプロデュースするなど、どう考えても何かがBowie に降りていたとしか思えないほど充実していた時期。当然本作も傑作だ。

 夢中になってBowie を聴いていた昔、実はこのアルバムが苦手だった。理由は分かっている。本作から参加したMike Garson というジャズピアニストに馴染めなかったからだ。とにかく信じられないくらい上手く、しかもこれでもかと弾きまくる。だがフレーズはロックのものではない。ピアニストはギタリストより目立ってはいけない。それがロックというものだと思う。

 もちろん今はこのピアノに馴染んでいる。素晴らしいピアノだと思う。