Hear Music によるPaul McCartney アーカイヴ・コレクションの第5弾として、ライヴ盤「Wings Over America」が豪華に再発となる。
「Wings Over America」のオリジナルリリースは1976年、僕が中学生の時だ。ロック好きだけでなく、多くの一般ピープルを巻き込んで大いに盛り上がったと記憶している。Beatles の「Yesterday」が収められている事が話題をさらい、先行シングルの「Maybe I’m Amazed」が頻繁にラジオから流れた。そしてLP3枚組という異例のボリューム感がロックファンを圧倒した。
当時これほど欲しいと思ったレコードもないのだが、何しろこちらは中学生、おそらく7000円前後はしていた3枚組LPを速攻クリックで買えるわけでもなく、ロック初心者の友人をそそのかして買わせる事で、やっとの思いでたどり着く。今思えばそれも懐かしい。(ちなみにその友人が一番喜んでいた。)
オープニングの「Venus And Mars / Rock Show / Jet」のメドレーに鳥肌が立たない者はいない。70年代を代表するライヴ盤だと思う。