村上龍 歌うクジラ (25)

 一昨年の夏、村上龍が「歌うクジラ」を、紙媒体よりずっと早く電子書籍の形で先行販売した。この時は余程iPad を買おうかと悩んだのだが、6万円もしており、とても家庭内コンセンサスが得られないだろうと断念した。

 最近Kindle Fire を買った。もう届いており、会社の引き出しに入っている。家には持ち帰っていない。そしてその事実をまだ家族は知らない。

 問題はどう家族に切り出すかだが、1万円代というお手頃価格を前面に押し出し、Kindle には電子書籍リーダーのイメージがあるので、本を読むのに使うのだという口実をもってすれば、家庭内の了承も得られるのではないかと考えている。怪しげなアプリをたくさんダウンロードし、暇さえあればイジっているおもちゃイメージだけは持たれたくない。これがなければ読めないものがある、これはあくまで本を読む道具だ、そう高らかに宣言するしかない。

 「歌うクジラ」のパターンで、村上龍が小説をKindle 限定で先行販売してくれれば、これほど大義名分が立つ事もないのだが。

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