村上龍 55歳からのハローライフ (4)

 本日、村上龍の新刊「55歳からのハローライフ」が届いた。イラストこそ「はまのゆか」のものではないが、タイトルの文字書体と全体の色使いは「13歳のハローワーク」を完全に意識したもので、なんだかとてもうれしい。

 村上龍による巻末の言葉。「主人公たちが、みな人生の折り返し点を過ぎて、何とか再出発を果たそうとする中高年で、しかも普通の人々でなければいけなかった。体力も弱ってきて、経済的にも万全ではなく、そして折に触れて老いを意識せざるを得ない、そういった人々は、この生きづらい時代をどうやってサバイバルすればいいのか。その問いが、作品の核だった」。

 僕は現在50歳、この主人公たちと同年代だ。僕は再出発しようとしているわけではないが、今のままでずっといいとは思っていない。今後の人生をどう生きていくのか。サバイバルは可能なのか。自分らしさを貫く事が出来るのか。様々な事が頭をよぎる。とにかく一刻も早く読みたい!

 村上龍は僕のガイドだから、今回も着いて行きたいと思う。