村上龍 希望の国のエクソダス (24)

 昨晩、PC遠隔操作事件の展開を見ようとTVニュースを点けたら、もっと面白い事が起こっていた。野田総理の衆議院解散表明だ。

 総裁間の応酬で安倍総裁が一瞬たじろいだように感じた。野田総理の強い意思の力を感じた。政治でこんなに胸のすく思いをしたのは小泉総理の郵政解散以来だ。野田総理、なかなかカッコ良かったと思う。

 郵政解散と、ギリギリまで追い詰められ刺し違える事を選んだかのような今回の解散はまったく本質が違う。だが政治が動いた事は確かだ。国民は政治が動くのをずっと待っていた。そういう意味で昨日の出来事は画期的だったと思う。以前も書いたが僕は消費増税には反対だ。マニフェスト違反は許されない。野田総理を評価する気はない。だが何も決められない何も出来ない民主党政権の中で、ただひとり信念を貫き我を通したという点は立派だった。悪法であれ、あれだけの反対の中、成立させたのは事実。

 野田総理の引き際は武士のようだと言ったら褒めすぎだろうか?

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