T.Rex / 20th Century Boy (2)

 「ロックやってると27歳で死ぬってな。ブライアン・ジョーンズ、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン、ジミ・ヘンドリックス。なんとなく俺も27歳で死ぬんだろうと思ってた。ところが28歳の誕生日をむかえちまってガックリきたよ。何だ、俺はロッカーじゃなかったのかって」。

 「20世紀少年」のケンヂの言葉だ。本当に4人とも27歳なのか、Wiki でくまなく調べたのは僕だけではないだろう。確かに全員27歳だった。

 4人が伝説のロッカーとなったのは、誰もが認める偉業を成し遂げる中、生涯で最も充実し、最も才能を開花させ、最もメディアへの露出が多い時にたまたま亡くなったからだ。若くしてこの世を去るだけでは伝説のロッカーにはならない。後世に残るような何かを残せたかどうかという事なのだと思う。27歳で死ななくとも、最終的にケンヂは伝説のロッカーになった。次のケンヂの言葉にそのすべてがある。本当にいい言葉だと思う。

 「だけどジジイになってもロックやってるすごい奴は山ほどいる」。