村上龍 vs 村上春樹 ウォーク・ドント・ラン 14

 昨晩、ノーベル文学賞の発表があった。医学・生理学賞のiPS細胞にあまりに感激したものだから、村上春樹もそれに続けと期待した。

 結果的に村上春樹は受賞を逃した。受賞目当てに小説を書いているわけではないのだから、事前に周りが騒ぐのは本人も迷惑だと思う。受賞を期待したファンとメディアその他大勢は「ウォーク・ドント・ラン」の心境で!

 代わりに受賞したのは、莫言という中国の作家だった。どんなものを書いている方なのか全く知らないが、少なくとも表現の自由が制限されている独裁国家・中国から、文学賞受賞者が出たという事実、これは喜ばしい事ではないだろうか。当の中国共産党はこの受賞をどう受け取ったのだろう。素直に喜んだのか、苦笑い程度なのか、内心焦ったのか?

 尖閣問題で強く感じた事は、中国っていったい何者なのという事。この際いい機会なので莫言を読んでみようとAmazon で検索した。結果は軒並み在庫切れ。結局、冒険できず村上龍に戻る自分。