村上龍 コインロッカー・ベイビーズ 45

 最近ふと思い立ち、ウィリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」を読んでいる。文体が不親切なのと、単語がぶっ飛んでいる事で、かなり読みづらいのだが、相変わらずカッコ良さだけはピカイチだと感じる。

 サイバーパンクと呼ばれているものの定義を、僕自身きちんと理解していない。でも「ニューロマンサー」や「ブレードランナー」的なものがサイバーパンクだとするなら、村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」もサイバーパンクだと思う。それはカッコ良さの種類が同一だと思うからだ。

 カッコ良さは人によって千差万別。琴線が人それぞれで違うのだから、琴線に触れる事が出来るモノも人それぞれ。Jimmy Page をカッコいいと感じないロックファンがいるように、「ニューロマンサー」を5 ページ以上読めないSF ファンもいるのだろう。カッコ良さには種類がある。

 「ニューロマンサー」から「コインロッカー・ベイビーズ」という流れを、カッコ良さを軸にして、今度このブログで何か書けたらいいなと思う。