Q:1277
国民が「幸福感」を得るための経済政策目標として、すぐ思い浮かぶのは、「安定した雇用」ですが、他にはどんなものが考えられるのでしょうか。
寄稿家の方の回答に面白いのがあった。大手銀行の成績が悪い行員を対象にした研修での事。その研修に呼び出されてくる行員がことごとく地域の少年野球かサッカーのコーチや監督をしていた事実に、その精力を仕事にも同様に発揮しろと叱咤した事が、余計なお世話だったという話。
先の寄稿家は60代男性の自殺が一番多い事を例にして、マズローのピラミッドの承認の部分を会社にだけ偏るのは危険だと忠告している。
以前も書いたが、定年退職したのにもかかわらず、その後現在に至るまで5年近く出勤を続けているおじいちゃんが僕の会社にいる。社員全員が見て見ぬ振り。地方の中小零細企業だからそんな事が許されるが、普通ならこのおじいちゃんも自殺予備軍に成り兼ねないと思う。
銀行でばりばり仕事をして出世している人と、仕事を適当にして少年野球やサッカーのコーチをしている人では、定年後、後者の方が幸福な人が多いのではないかとその寄稿家は言う。僕は大丈夫だ!