村上龍  「超能力」から「能力」へ (1)

 村上龍の小説は、多くを2度読みしている。なので記憶の引き出しは前方にある。だが小説以外となると引き出しは奥だ。つまり忘れている。

 数日前、相互リンク先である村上龍マニアの友人がある記事を更新した。村上龍と山岸隆との対談集「超能力から能力へ」である。

 実はこの10年以上の間、この本の事をまったく忘れていた。忘れているくらいだからつまらなかったのかというとそれは違う。記憶の引き出しが前面に押し出されるにつれ、読んだ時の感動が次第に蘇ってきた。この本は超の付く傑作だ。身ぶるいするほど衝撃を受けた事も思い出した。なぜこの本の存在を忘れていたのだろうか。思い出させてもらってよかった。

 この本に書かれている事は科学では説明できない。これは超能力の話だ。僕は普段この手の話を信じないのだが、村上龍というフィルターを通過したばかりに本の内容が真実に思えた。当時、興奮冷めやらぬ僕は山岸隆の主催する団体に加入した。そして万単位の買い物をするのである。

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