村上龍 オールド・テロリスト (11)

 歯がおそろしく痛い。抗生物質の他にロキソニンを処方されたが、ロキソニンが効いているのは3時間くらい。これではいくらあっても足りない。おまけに土曜日だというのに今日は出社日。痛みを堪えて会社にいる。

 村上龍「オールド・テロリスト」では、テロリストと思われる老人が、日本全体を焼け野原にすべきだと関口に語る場面が登場した。最初読んだ時はかなり荒唐無稽な印象を受けた。焼け野原という単語は死語に近いし、そもそも日本のような大国に対してそのような術はない。世界中のありとあらゆる兵器で日本を一斉攻撃でもしない限り無理だからだ。

 ところがである。月をまたいだ文藝春秋最新号、僕は自分の愚かさを思い知らされた。先の老人がこう語っていたのだ。「君は、配管がいかれそうになっている日本の原発が何基あるか、知らないだろう」。

 つまり原発テロなのだ。正直云って鳥肌が立った。今、この時期に原発テロを書けるのは村上龍しかいないと思う。絶対やってほしい!

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