村上龍 13歳のハローワーク (5)

 2003年に村上龍の「13歳のハローワーク」が出版された時、なんて素晴らしい本なのだと感激した。この本には600以上の職業が紹介されている。職業選択は重要だ。この本は何も知らない13歳にとって最高の本だ。

 ところがいざ自分の息子が13歳になってみると、この本のせいで13歳のうちに将来の職業を決めなくちゃいけないと焦りまくる親としての自分がいる事に気付く。ちなみに息子は何も考えていない。当然だがこの本の意図はそんなところにあるのではない。ただ単に僕が馬鹿なだけだ。

 ドラマ「13歳のハローワーク」第6話では、猛勉強をして男性以上に活躍したい上昇思考の強い女の子と、将来は主婦になって家庭を守りたいという女の子の2人が登場する。例によって彼女達の22年後はというと、先の子が主婦に、後の子は銀座で大繁盛のクラブを経営している。まさに逆の顛末だ。そして2人ともこれ以上ないというほど幸せに暮らしているのだ。

 これを観て僕の焦燥感が幾分和らいだ。まったく親という生き物は。

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