村上龍 13歳のハローワーク (3)

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 昨日の元旦、僕の職業について中一の長男からインタビューを受けた。身近な人の職業について調べるというのが冬休みの宿題らしい。自分の職業について息子に説明するのは初めての事だ。上手く説明するのが難しかった。ひととおりのインタビューが終わった後、村上龍の「13歳のハローワーク」を探し出して長男に渡した。いい機会だと思ったのだ。長男はこの本の事を知っていたようだが、手にするのは初めてだったようだ。

 僕は現在の勤め先が6社目になる。会社が変わっても職種は変わっていない。会社に依存しないように生きてきた。そのような自分の生き方がわりと好きだ。早く好きな事を見つけ、得意な分野を作る事を息子達に望みたい。でもきっと僕の時代と違って息子達の時代はなかなか厳しいのだろう。

 我が子の将来を思うととても不安だ。だが1年の始まりである元旦に「13歳のハローワーク」を手渡せた事、それだけでも良かったと思う。