Youssou N’Dour

 ユッスー・ンドゥール、セネガル大統領選に出馬へ。

 Youssou N’Dour を知ったきっかけは、Peter Gabriel である。当時かなり盲信的なGabriel ファンだった僕は、Gabriel が指示するものは全面的に受け入れる事が出来た。Youssou N’Dour もそうである。今では第三世界のアーティストの中で、Bob Marley の次に好きかもしれない。

 ロック・ミュージシャンが政治の世界に入る事はカッコいい事ではない。どんなに立派なビジョンを持っていたとしても、結局は体制側に付くわけだから、その時点でロック・スピリットは失われる。だがそれが第三世界だと話は別になるから不思議だ。これほどカッコいい事はないと思う。

 セネガルという国がどういう国なのか詳しく知らない。今回の出馬がアラブの春と何か関係があるのかどうかも分からない。ただし現政権は長期政権のようだし、イスラム教国家という事もあるので、公正な選挙によって政権が変わる事はそれだけでも良い事だ。当選すればいいなと思う。