George Harrison / Living in the Material World

 若い頃、John Lennon のメッセージに心打たれ、Paul McCartney のメロディに心踊った。もちろん今も変わりはないのだが、歳を重ねるごとにJohn やPaul よりGeorge Harrison を聴く事の方が多くなった。

 George のドキュメンタリーがリリースになる。Beatles 時代の映像はもとより、Traveling Wilburys のセッションに至るまで未公開映像が目白押しで、更にPaul、Ringo Starr、Yoko Ono、Eric Clapton、Tom Petty らの証言も多数収録されているらしい。中には晩年の闘病中のGeorge を回想する際にRingo が感極まるシーンも含まれているというから興味は尽きない。

 監督は「Taxi Driver」で有名なMartin Scorsese。ロック系に限って云えば、古くはThe Band の「The Last Waltz」、最近ではStones の「Shine a Light」を撮った人だ。期待せずにはいられなくなる。

 どうして歳をとってからGeorge を聴く回数が増えたのか。George の残したものすべてが、とても穏やかで心から優しいからなのだと思う。