村上龍 オールド・テロリスト (5)

 村上龍「オールド・テロリスト」。8月号までは読んであったので、9月号と10月号の文藝春秋をAmazon で買った。何も考えず注文したが、冷静になればこれだけで1680円もしている。読むのは「オールド・テロリスト」だけ。しかも1回分は数分で読み終えてしまう。ずいぶんと高い買い物だ。

 単品で売ってくれればいいのにと思う。アルバムの中の曲が1曲づつ購入出来るのと同じように、ダウンロードでもいいし、ログインして閲覧というだけでもいい。連載ものはどれでも100円、これは需要があると思う。

 だがよくよく考えてみると少年ジャンプを買う人が「こち亀」だけを10円で買ったりはしない。一冊まるごと楽しむのが普通だ。だとするなら1つの連載しか読まない僕の方が異常であり出版社側に罪はないのか。

 と、ここまで書いている内にベストな方法を思いついた。何のことはない、立ち読みである。やはりネットの時代になっても、書店で立ち読みをしている人が後を絶たないのにはそれなりの理由があるのだ。