村上龍 走れ! タカハシ (4)

 おそろしく弱い森の少年野球チームに対して、「マネジメント」でも読んでみたらというコメントをもらった。なるほど村上龍にばかり偏った読書をして、そういったベストセラーを読まないからいけないのか!

 試合の前の日、食卓で奥さんが勝たせてやりたいねと言った。うんと返事はしたものの、その言葉のどこかに違和感を感じた。次男が出場しているのだから勝たせてやりたいのは確かだ。だがそれだけだろうか?

 食事が終わってふと気付いた。僕が本当に強く感じていたのは、次男を勝たせてやりたいではなく僕自身が勝ちたいだったのだ。僕は創設時からチームに関わってきた。もう4年もこんな事をやっている。勝ちたいに決まっている。試合に勝って大喜びするのは次男より僕の方ではないだろうか。もはやこれは次男の闘いではない、全身全霊をかけた僕の闘いだ!

 市の小学生野球大会の1回戦、森の少年野球チームは0-10 でまたしても敗れた。僕の闘いは続く。

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