村上龍 無趣味のすすめ (2)

無趣味のすすめ 拡大決定版 (幻冬舎文庫) 無趣味のすすめ 拡大決定版 (幻冬舎文庫)
村上 龍

幻冬舎 2011-04-12
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 ”趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。心を震わせ、精神をエクスパンドするような、失望も歓喜も興奮もない。真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。
 つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。”

 村上龍の「無趣味のすすめ」が、未収録エッセイを大幅に追加した上で文庫化された。村上龍のエッセイはいつも格別に面白いと断った上であえて言うのだが、以前も書いたように僕はこのエッセイに違和感がある

 まず「仕事」と「趣味」の定義が曖昧だ。普通に考えると僕のようなサラリーマンの場合、会社が「仕事」でそれ以外が「趣味」という事になる。だが会社に全てを注ぎ、会社以外に何も無い人の人生は虚しい。僕は人生の中の会社のシェアを極力落とし、可能な限り会社に依存しないように生きてきた。

 だからすべてが「仕事」の中にあると断言されると困るのだ。

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