村上龍 限りなく透明に近いブルー (18)

 村上龍の電子書籍 第二弾、デビュー作「限りなく透明に近いブルー」が手書き原稿全ページスキャニング画像付きでiPad/iPhoneに登場。

 手書き原稿などというものは、銅像と共に記念館でも出来ない限り、まず公開される事などない。それが今回は全ページ付く。正直なところ、これにはかなり興味を持った。こんな事を試そうと思う読者は少ないかもしれないが、僕は手書き原稿を使ってブルーを読了してみたいと強く思ったのだ。

 ブルーという作品は作家と主人公が同一人物だ。異論もあるだろうが、多くの読者はそう思っているはずだ。だとするなら、執筆当時の作家に近づけば近づくほど、主人公リュウにも近づく事となる。手書き原稿の持つであろう生々しさは、創作に使われていた空間を否が応でも連想させるだろうし、その事はそのまま小説の舞台となった街に読者を誘う事になるだろう。

 手書き原稿によってリュウの存在がより近くなる。いったい読後感はどのように変わるのだろうか。G2010 、さすがにブロ集団だと思う。

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