村上龍 ニューヨーク・タイムズ寄稿文 / 危機的状況の中の希望 (1)

 今回の震災を受けて、村上龍がニューヨーク・タイムズへ寄稿した文章の日本語訳が掲載された。タイトルは「危機的状況の中の希望」。「希望の国のエクソダス」の有名な一文、この国には何でもある。だが希望だけがないを引き合いに出し、今は逆のことが起きていると言う。

 全てを失った日本が得たものは、希望だ。大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。だから私は信じていく。

 なんて力のある文章なのだろう。この結びの文章を読んだ時、自然と涙がこぼれた。この一週間、未曽有の危機に対して猛然と立ち向かう人々の姿を本当に多く耳にし目にしてきた。多くの企業や個人が被災地の救済に動き出した。中東で起こっているような民衆の熱いうねりを感じる事が出来る。重い閉塞感に包まれていた日本でこんな事は初めてだ。これが希望だろう。

 日本は復興を成し遂げる事が出来る。僕も信じていく。

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