Free / Highway

 もう何年もこの時期は他人の確定申告をしてあげている。不動産所得のある義父と、株式の譲渡所得がある友人のためだ。自分自身も確定申告をするのだが、幸か不幸か自分のは至って簡単だ。

 今年は事情があって友人の確定申告で四苦八苦した。いつもの年は会社の勤務時間中に密かに仕上げてしまうのだが、今年はそれでは終わらず、昨日自宅に持ち帰って続きをやる事になってしまった。

 5,6年前にもこのような事があり、その時はFree を聴きながら作業した事を思い出し、無造作に積まれたCD の山からやっとの思いでFree を見つけ出して聴いた。聴いてまず思うのはPaul Rodgers の歌の旨さだが、その後すぐに思う。Paul Kossoff のギターはどうしてこんなに哀しいんだろう?

 若くして亡くなったという事実が哀しみを誘う部分もあるのだろう。だがそれだけではない。Kossoff は本当に繊細な人だったのだ。それが音色に表れているのだと思う。これほど哀しいギタリストもそういない。