Gregg Allman / Low Country Blues (2)

 Gregg Allman の「Low Country Blues」が良い。

 実は購入する際にJimi Hendrix やStones が演奏するようなブルースを期待していた。だが「Low Country Blues」は、それらロックミュージシャンのものとは明らかに違っていた。これはいったい何なのだろう?

 今まで70 年代ロックばかりを聴いてきたので、この手の音楽の知識が無い。おそらくタイトルが示す通り、カントリー・ブルースという音楽ジャンルになるのだと思う。アコースティックギターが心地よく、ゆったりとしたホーンセクションが独特の雰囲気を出している。時折入ってくる女性コーラスも実にいい。Gregg Allman はピアノやギターも弾いているが、どちらかというとヴォーカルに専念しているようだ。老練なヴォーカルだ。

 それにしても自分でも驚いているのだが、この手のアルバムを好きになるなんて以前なら考えられなかった。これはロックではない。興奮する事もないし、ときめく事もない。だが、妙に落ち着く。手放せない。