Syd Barrett / An Introduction to Syd Barrett

 Syd Barrett のオールタイムベスト「An Introduction to Syd Barrett」がリリースされる。Pink Floyd とソロのミックスで全て2010年リマスター。

 僕のリアルタイムPink Floyd はすべてRoger Waters のものだ。必然的にPink Floyd = Roger Waters となる。しかし当時からSyd Barrett 伝説が根強くあり、熱狂的なSyd Barrett 信者の中にはRoger Waters Pink Floyd を認めない者までいた。「Shine on You Crazy Diamond」を必ず引き合いに出して、Roger Waters はSyd Barrett を超えられないと云う。しかしテビューアルバム1つで、後の数々の傑作に対抗しようなんて無理があると思ったし、Syd Barrett は神格化されすぎていると感じていた。

 ずいぶんと大人になってからSyd Barrett を聴いた。おそろしくカッコよかった。まさに天才級だった。「狂ったダイヤモンド」という形容がこれほど当てはまる人はいないと思った。僕は今、Syd Barrett が大好きである。

 当たり前だが、Barrett VS Waters という対立軸自体が間違っている。