John Lennon / Imagine

 年末の事だが、スキーリゾートにあるホテルでクリスマスライヴを見た。女性ヴォーカルのJazz バンドだった。曲はほとんどがJazz のスタンダードで、ロック好きの僕は少しだけ退屈したのだが、最後の方でJohn Lennon の「Imagine」が演奏された。心に染み入る最高の演奏だった。

 バンドの力量もさることながら、これはやはり楽曲の力だ。John という存在自体が多くの人達にとって特別な存在だ。さらに「Imagine」という曲も、星の数ほどある世の曲の中で群を抜いて光り輝いている。

 そもそもが名曲だったこの曲を未踏の領域まで高めてしまったのは、悲しいことにJohn の死と、そして911同時多発テロだ。本人がまったく意図しないところで、この曲に無限のパワーが宿ってしまった。John の意志と関係なく、この曲はこれからも多くの人達を救済し続ける事になるのだろう。

 あたり一面の雪景色をバックに歌われた「Imagine」を聴きながら、永遠という事を思った。何もかもが永遠であるならいいのに。