村上龍 裏JMMの海岸 Q:1030

Q:1030
 反小泉改革の代表的存在だった亀井静香氏(国民新党)が金融・郵政大臣に就任し、民主党も郵政民営化の「見直し」に言及しているようです。小泉元総理の郵政民営化の、どこを見直せばいいのでしょうか。

編集長 村上龍 ジャパン・メール・メディア

 村上龍 裏JMMの海岸。っていうか、民主党に政権を任せたつもりでいたら、いつのまにか亀井静香が大臣に起用されている。はっきり云ってこれって詐欺でしょ。自民党に対する郵政選挙の恨み辛みで、民主党は亀井大臣を誕生させたんでしょうけど、ヘタすると命取りになりますよ!

 小泉構造改革は国民の多くが指示したんですよ。今回の民主党の勝利には、小泉改革よ、もう一度、の意味合いがあるんじゃないんですか。郵政民営化の誤った部分は正すべきですが、亀井静香では逆戻りです!

 ビックリ仰天のモラトリアム法案発言も困りもんです。借りた金は返さなくてもイイって云うんでしょ。こんな事したら金融機関は誰にもお金を貸さなくなりますよ。貸し渋り・貸し剥がしの嵐が来るのは目に見えている!

 亀井静香。そもそもビジュアルが最悪、昭和の政治家のよう。記者会見で偉そうにふんぞり返るのは止めてほしい。議員を辞めろとまでは云わないが、自分の意見は一切捨て、公の場に姿を見せないでほしい!