村上龍訳 リチャード・バック イリュージョン 7

 村上龍訳 リチャード・バック「イリュージョン」、救世主入門書。シモダがもういらないからとリチャードに渡したガイドブックです。

 救世主入門書には索引もなければページも振ってありません。迷いが生まれた時や、疑問を感じた時にサッと書を開けば、そのページにその時その人にとって、最も重要だと思われる事が書いてあるという優れモノです。作品の構成上、救世主入門書のテキスト文はより濃く大きな活字が使われています。つまり読者もその部分だけをランダムに取り出して読む事が可能です。

 救世主入門書はこの作品の骨格なんですよね。中には難解なモノもありますが、千差万別の読者であっても、必ず自分に合う驚きのガイド文をその中から見つける事が出来るんじゃないかな。Amazonのレビューでこの作品が絶賛されている理由はそのヘンにあるんでしょうね。

 僕を揺さぶった救世主入門書の中の一文です。「自分の限界について議論するがいい。きっとそれがあなたの限界である」。

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