村上龍訳 リチャード・バック イリュージョン 3

 村上龍訳 リチャード・バック「イリュージョン」。ひとつの作品を違う翻訳者のもので読み比べる。こういう事ってやった事がなかったんですけど、はじめてやってみました。1977年の村上龍訳と2006年の佐宗鈴夫訳です。

 分かり易さでは佐宗鈴夫訳の方が入り込み易かったです。すんなりと読めるという感じです。「イリュージョン」の世界は本当に独特なので、入り込めない読者も多いと思うんですよ。なので分かり易いというのは重要です。でもオモシロイという点からすると村上龍です。登場人物の動作とかが大きく、周りの景色とかも大仰のような気がするんですよね。村上龍ファンだからいうワケではないですけど、やっぱりここは芥川賞作家の想像力でしょ!

 どうして村上龍訳があるのに新訳を出版する必要があったんですかね。「69 sixty nine」のようにハードカバーを改装版で出したってイイのに!

 お奨めの読み方。まず佐宗鈴夫訳を読み「イリュージョン」の世界に足を踏み入れます。その後村上龍訳を読みその奥の深さにぶっ飛びましょう!

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