リチャード・バック かもめのジョナサン 7

 リチャード・バック「かもめのジョナサン」。ジョナサンを追放した変化を好まない旧態依然としたマジョリティとしての群れ。こんな群れは即刻淘汰されるべきですよね。村上龍が作者ならとっくに破壊してますよ!

 イソップ寓話にしても、まんが日本昔ばなしにしても、ある者を虐げた悪い人達には、必ず残酷な結末が待ち受けています。夏に働かなかったから冬になって餓死しちゃうとか、舌を切られちゃうとか。ところがキリストのようなジョナサンは群れを救いに行くんですよ。納得いかないなぁ!

 空前絶後の天変地異が起こり高度な飛行技術を持たないカモメは全滅しちゃうとか、いや、ここは思い切って、最強となったジョナサン自身が復讐を目的に群れに舞い戻るとかね~、そのくらいやってもイイんじゃないかな。何の努力もせずに口ばっかり達者な者が何食わぬ顔で生き残ってしまっては、ジョナサンのように努力した者が浮かばれませんよね!

 ほとんど冒涜に近い書評になっちゃいましたね。ごめんなさい!